・ ページ28
.
「……ねえ、めぐろ？」
mm「…ごめんなさいっ、…ごめん、なさいっ、」
下を向いてぽろぽろと涙を流す目黒に
俺なりの優しい声で話しかけたけど、
ごめんなさい、って何度も何度も謝る。
そんな目黒の涙を指で拭って、顔を覗き込む。
「目黒がしんどくなるの、気づかなくてごめんね？」
そうやって言えば、目黒は驚いたような顔をして俺をみた。
mm「っ、…おれ、がわるいっ、
おれが、だめだからっ、…よわいから、しんどくなるっ、
…たべて、つよくならなきゃ、だめだったのに、」
食べなきゃ食べなきゃ、って
またフォークに手を伸ばそうとする目黒を
ぎゅっと抱きしめる。
「…だめ。食べなきゃダメなんじゃない。
食べちゃダメなんだよ、めぐろ、」
俺が目黒を抱きしめてる間に、
ふっかがフォークを取り上げて、
タルトを遠ざけてくれたのが分かった。
「目黒がしんどくなる理由はアレルギーなの。
今は蕁麻疹だけだけど、
もっと食べてたら息がしづらくなって
もしかしたら死んじゃってたかもしれない」
mm「…もも、たべると、くるしくなるっ、」
「そうそれ。
それはすっごく危険なことで、
目黒が頑張れば治るとかそういうのじゃないの、」
mm「…おれ、が…だめだからじゃ、ないのっ、？」
「ちがう、絶対にちがう」
mm「でもっ、ま、まは、おれがだめなやつ、だからって、」
ぶわっと涙が溢れてくる目黒をまたぎゅっと抱きしめて、
背中をゆっくりとさする。
「目黒はダメなやつじゃない、
アレルギーは仕方ないことなんだよ。
苦しいのもしんどいのも我慢して、
無理して食べるものじゃないんだよ、」
安心したのか目黒はほぼ過呼吸になりながら泣き出して。
その背中をずっとさすってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 762人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきこ(プロフ) - リクエストお願いします🙇めめの誕生日をみんなでお祝いしようとケーキやご馳走、プレゼント、飾り付けなどしますがめめにとっては誕生日は普通の日と変わらずメンバーがやってくれてる事に対してパニック、みたいなお話が見たいです😌 (4月14日 7時) (
レス) id: e18f31e090 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - 全く食べずベッドでぼーっとしているだけの🖤を、ご飯作ったり散歩に連れ出したりメンバーたちが少しずつ回復させていくお話が見たいです！是非よろしくお願いします🙇♀️ (4月4日 21時) (レス) id: 3278b67723 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - いつも楽しませていただいています😌こちらはリクエスト可能でしょうか？落ち込みが激しくご飯が食べられなくなってしまい、 (4月4日 21時) (レス) id: 3278b67723 (このIDを非表示/違反報告)
くろま(プロフ) - さーさん» いつもありがとうございます☺️「まっくろくろすけ。」はprivatterの方に少しずつ移行しております。Xのアカウントを貼っておきますのでそちらからフォローしていただけると幸いです☺️ (4月4日 0時) (レス) id: 2eb53be325 (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - いつもワクワクしながらお話読んでます！まっくろくろすけを読みたいのですが、どうすれば良いでしょうか💦 (4月2日 22時) (レス) @page27 id: b129ed0a1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろま | 作成日時：2024年2月27日 17時
