＊ ページ15
渡「今まで完全に呼ぶタイミング失ってただけだよ」
照れ臭そうに口を尖らせている。
「…なに？」
まだキスの余韻が消えず、ポーッとしたままの頭で呼びかけに答える。
渡「ちなみに提案の方は何言おうとしてたの？」
ちゃんと忘れずに話題を戻してくれるところに、渡辺くんの優しさと真面目さを改めて感じた。
「うん…お互いの為にも正式に堂々とお付き合いするのは私が社会人になって、渡辺くんも高校卒業してからの方が良いのかなって…ちょっと考えてた」
本当は何も気にせず今すぐ付き合えたら1番良い。
だけど本当はこうしている今も、未成年を家に上げているということに私は僅かばかり不安と心配を抱えているのも事実だ。
だから後ろめたい気持ちなど無く、フラットな関係性で付き合えたらもっと良いかなって。
「ごめんね…面倒臭い奴で…」
頭が硬過ぎるのかもしれない。こんな自分が自分でも嫌になる。
渡「マジか…。んー…いや、まぁセンセーらしいっつーか。うん…そーゆうとこ含めて好きになったからしょうがないな。笑」
そう言って笑ってくれたので、涙が出そうなくらい嬉しくて、また渡辺くんを好きな気持ちが一つ増えた。
「ありがとう。でも本当に大好きな気持ちは変わらないし、連絡だってするから」
渡「当たり前。連絡もなしとかこっちが不安すぎるわ」
「不安？」
渡「だって俺らほとんど時間合わなくない？センセーって土日は暇な人？」
「お昼から夜までバイトしてる」
渡「ほら、ダメじゃん。平日は授業終わった後俺がバイトで会えないし」
そう考えると本当に会える時間は限られていそうだった。
「バイト…続けるの？」
渡「んー…今俺もそれ考えてて。多分今すぐはやめないけど、シフトは減らそうかな」
「本当？」
渡「うん。じゃなきゃ全く会えないじゃん」
そんな風に考えてくれて嬉しかった。
だけどそれ以上に、あんな遅い時間まで週6バイトしてることが心配なので前向きに考えてくれると嬉しいなって思う。
渡「はぁぁぁあ」
突然渡辺くんが大きめのため息をついて頭を抱え出した。
「…どうしたの？」
渡「俺、我慢できるかな…不安になってきちゃった」
「私も私で不安だよ…」
相手はキラキラの高校生。
自分でハードルを上げてしまったけど、会えない時間やじれったさに嫌気がさして、いつ何時渡辺くんが心変わりしてもおかしくないのだから。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
