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それからどれだけ日が経ったのだろう。
気がつけばクリスマスも終わり、年も明けて、卒業シーズンに近づいていた。
蓮からメッセージが来た次の日から学校には行ったものの、蓮の担任や顧問の先生に蓮の居場所を聞いたり、蓮のサッカー部の仲間に事情を聞きに行く日々が続いた。
目も虚ろで食事もまともにとっていなかった私は、顔色も悪く、みるみる衰弱していった。
見兼ねた照はほとんど毎日私の側から離れず、心配していた。
受験が終わっていた事だけが幸いで、もしこの状態であれば今私は大学に通っていなかっただろう。
先生たちはいくら親しくても個人情報は話せないの一点張りだった。
蓮と仲の良い友だちも、誰一人蓮の行く先を知ってる人はいなかった。
ただ、新たな情報として文化祭が終わった頃から蓮は部活を休みがちになったらしい。
…大事な大会の為に遅くまで練習してたんじゃなかったの？
だから一緒に帰れないって…
じゃあ蓮は、何してたの…？
毎日一緒にいたのに、何も気付かなかったなんて彼女失格だ。
知らなかったショックと自分を責め続ける精神的疲労が積み重なり、日々私は疲弊していった。
それでも希望を捨てなかった。
これは別れじゃない。明日にでも「驚かせてごめんね」って姿を見せてくれると信じてた。
照「A、もう辞めよう。お前、ボロボロだよ…
目黒の文章に期待できるとこは一文もない。
忘れて欲しいって書いてあるだろ？…酷な事言うけど、忘れるしかないんだよ。時間かかるかもだけど、受け入れて、前を向くしかないんだよ。」
メッセージは当然、照にも見せていた。
ずっと内容に触れずに黙って3ヶ月も側にいてくれたけど、照も照で限界が来てたんだなってこの時やっと我に帰った。
「照…ごめんね。いっぱい巻き込んで」
照「そんな事は良いんだよ。…ゆっくりでいいから」
そんな短い言葉だったけど、この3ヶ月蓮のことだけを想い、期待し、打ちのめされた日々から目を覚まさなきゃいけないと気付くきっかけをくれた。
寂しかった…
苦しかった…
呼吸をするように毎日泣いた。
限界だった…
照の哀しそうな視線が私をじっととらえ、私も虚ろに照の瞳を見つめ返す。
そして静かに見つめ合った後、誰もいない放課後の教室で、照の唇が私の唇にそっと触れた…
それから数日後、心は未だに置いてけぼりのまま、私は高校を卒業した。
雲ひとつ無い晴天が、逆に物悲しかった。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
