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「わっ！！ちょっ！違っ！なっ！！！」
渡「…っぐははは！」
慌てすぎてパニック状態の私を見て、渡辺くんがゲラゲラとお腹を抱えて笑い出した。
渡「あーおもろ、だから慌てすぎなのよ。笑」
今もなお笑い続けている渡辺くん。
揶揄われてなんだか悔しいし、信じられないくらい恥ずかしい。
「ふ…服もすぐに洗って乾燥かけるから脱いどいてね！」
ちょっと強めの口調で言い放ち、お風呂のお湯を溜めに行った。
渡辺くん程ではないけど、そこそこ私の服も濡れてたんだな…
渡辺くんがあまりにもびしょ濡れすぎて早くどうにかしないとと思うあまり、自分はすっかり後回しになっていた。
まさか目の前で渡辺くんにこんな恥ずかしい姿見られるなんて、やっぱり今日は不運続きなのかもしれない。
それに私ばっかり恥ずかしくて、渡辺くんのあの余裕っぷりが余計に落ち込む…
あまりの羞恥心から渡辺くんの所に戻りたくないとさえ思い始めた。
とりあえずは着替えを済ませて髪をタオルドライしながら、渡辺くんの様子をそっと見に行く。
すると言われた通り服を脱いで丁寧に畳み、バスタオルにくるまって体育座りのまま玄関にいた。
「あっ、ごめん！本当ごめん！こんな所に置き去りにして」
渡「…本当だよ」
「もうすぐお風呂沸くからあと少しだけ待ってね。…あとこっち、部屋入って？」
渡「…俺まだ下は脱いでなくてそのままだよ。部屋濡れちゃう」
「あ、えーっと…うん。大丈夫！気にしないで！」
いくら揶揄われたとはいえ、身体の冷えた渡辺くんを玄関に放置してしまった自分に反省した。
もうすっかり夏だというのに、雨に打たれた身体は相当冷たい。
私でこんなに冷たいのだから、渡辺くんの体感はもっとだろう。
「本当ごめんね…温かい飲み物も用意するから」
渡「ねぇ」
「うん？」
渡「…もう怒ってない？」
「…怒ってないよ。お見苦しい姿を見せて逆にごめん」
冷静さを取り戻した今、改めて謝罪した。
するとこの気まずさを払拭するように、タイミング良くお風呂が沸いた音が室内に流れる。
私は渡辺くんをお風呂へ案内した。
「タオルと着替えは後でここに置いとくね。ドライヤーはここにあるから自由に使って」
渡「ん。…すいません、ありがと」
なんだか急にしおらしくなってしまった渡辺くんに少々面食らいつつ、お風呂を促した後で今度は着替えを探しに自室に戻った。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
