#38 ページ38
佐「えー？そんな拒否んなよぉ、翔太が可哀想だろ？」
「なぁ？」と同意を求めながら、さっくんが渡辺くんの肩に手を回す。
渡「…別に。俺やっぱ部活行くわ」
「じゃ」と短く言い残し、渡辺くんはくるっと元来た廊下を足速に戻って行く。
その遠ざかる後ろ姿を見て、
「久美…ごめん！忘れ物したから先行ってて！」
久美にそう告げてから、咄嗟に私は渡辺くんを追いかけた。
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渡辺くんは歩くのが早いようで、すぐに追いかけたにも関わらずなかなか姿が見つからない。
部活に行くって言ってたし、多分体育館だよね…
私はいつしか渡辺くんと辰哉に出会ったあの渡り廊下まで走った。
すると少し先に渡辺くんの後ろ姿が。
「渡辺くん！！」
私は走りながら彼を呼び止めた。
渡辺くんは足を止め、驚いた顔で私を振り返る。
渡「…なに？」
「あの…ごめんね？」
渡「何が？」
「さっき…その、なんか感じ悪い言い方しちゃって」
すると渡辺くんは神妙な顔つきで私を見る。
渡「…まぁ、（人1）さんの事がよく分からなくなったって事は確かだね」
そう呟いた。
「え…」
…そんな、、、
渡「だってそうじゃん？あんな拒否るとか、結構意味分かんねぇよ」
そう言って一瞬だけ私に冷たい視線を送る。
渡辺くんは…怒っていた。
無理もない、
だって、久美の事で協力すると言ったのに、
私は渡辺くんの目の前で2人が近付ける絶好のチャンスを奪ってしまったのだから。
彼からしたら、私の拒否は完全な裏切り行為に思えたのだろう。
私だって本当なら渡辺くんとカフェに行けるなんて大賛成なのに…
辰「えっ…え？何？どした？修羅場？」
そんな気まずい空気を変えたのは辰哉だった。
「あ…」
辰「なべ練習どうすんのかなって思って探しに来たら……え、これどういう状況？」
辰哉の頭の上に、はてなマークがいくつも見えるようだった。
渡「別に。なんでもねーよ。俺着替えてから体育館行くわ」
そう言って私と辰哉を交互にチラッと見た後で、先程みたいにスタスタと背中を向けて去ってしまった。
辰「…ん〜、、なんだ？あいつ」
辰哉は腕組みしながら、若干気まずそうに私を見る。
どうしよう…
もしかして私、渡辺くんに嫌われちゃったのかも…
そう考えただけで、ジワリと涙が滲んだ。
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R(プロフ) - なおさん» 何度も読んで頂き嬉しいです🥺こちらこそありがとうございます！ (8月17日 22時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして！このしょっぴーと主人公ちゃんが大好きですー💕実は何度も読み返していて😊今日もきゅんきゅんさせて頂きました♥️ありがとうございます！続きもまた読みます💙 (8月17日 16時) (レス) @page50 id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん» 嬉しすぎます！ありがとうございます🥺✨ (2023年4月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 素敵すぎです！あー、しょっぴーに惚れてしまった♡ (2023年4月5日 13時) (レス) @page50 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ピカンチ★さん» この作品を見つけて下さりありがとうございます🥺💙ハニレモ良いですね☺️🍋お時間がある際に良かったら番外編も覗いて下さると嬉しいです🥺💙 (2022年6月25日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年5月22日 14時
