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塞ぐ耳 ページ15

一部の人は



えー、釣り合わないね、という。




一部の人は




陽キャと陰キャって感じ、という。


 

ある人は




あの子意見交換のときも何も言わないよ、変だよね




なんていう。







毎日、校門で待ち合わせして


手を繋いで、どちらかの部屋に行く。






だけど、高校のときのように



後ろ指さされるようになった。






あ、あの人またいるー!声かけようかな。




やめなよ、彼女いるし。




えー!そうなの?絶対可愛いでしょ!




可愛いけど変わってるよね笑





話してるところ見たことないもん笑笑





ずっと一人だよね笑







前を歩きながら私の話をする。





わざと、私が視界に入るように



足早に前へ出る。







やばっ、あの子だよ、。





聞いてたかな??





気まずすぎるって!!










「蓮くん!」





いつもどおり、蓮くんに話しかける。






これからおうちデート。





幸せをチャージして明日も頑張ろう。








いいの。蓮くんがいれば。



私には蓮くんがいるから。



だから平気。












なわけなくて。




どんどん、思い詰めていった。




考えれば考えるほど釣り合いが取れていないと思って



少しずつ、蓮くんを遠ざけた。




ピーンポーン



黒「乃杏ー?どしたの?ねえ」





そうやって扉のむこうから声をかけられることもあった。





蓮くんが心配してる。




でも、しんどかった。苦しかった。






私は少しずつ蓮くんを遠ざけていった。




返さない連絡。




開けない扉。






学校まで会いに来てくれているのに




「っ、帰って、」





そう言い放った。





どんな顔をしていたんだろう。



どんな顔でその言葉を受け入れたのだろう。






一方的だった。




蓮くんの返事を待たず、ブロックボタンを押した。







[ごめんなさい、別れてください]






その後、蓮くんが学校に来ることも




家に来ることもなくなった。











数日後、手紙が投函されていた。




切手の貼られていない、個人的に投函されたもの。




差出人は蓮くんだった。










乃杏へ


突然どうしたの?って言いたいけど




なんとなく分かってます。




俺も気づいてた。




けど、そんなの無視すればいいと思ってて




でも乃杏は違ってたんだよね。




そのことに気づけなくてごめんね。







ずっと、好きだから。待ってるよ。ずっとずっと。







目黒蓮

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作者名:あまつかくらげ | 作成日時:2024年3月20日 21時

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