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「なっ、遊んでないしっ」
上裸も見慣れたくらいになっちゃって。
渡「お前に声かけて返事が来るのは遊んでるか
休憩してるかの2択だけど
今は課題なんてやってねえな笑」
「当たりすぎて怖っ」
水を飲みながらソファーに座ってお風呂上がりのルーティン。
渡「…あ、たまには俺にやってよ」
そう言って渡されたドライヤー。
ソファーの下に座り直した彼。
「現役美容師さんにやれるほど度胸ない」
渡「いいじゃん俺だってたまにはやってもらいたい」
「はいはい、やりますよー貸して」
そう答えると満足そうな顔をして化粧水やらクリームやら塗りたくっている。
「やっぱり短いからすぐ乾くね
どうだった?私の手さばき」
渡「普通だな」
「もうやってやんない」
渡「冗談だって笑
…お前土曜日、康二と2人で買い物行くの?」
「え?うん、車出してくれるって」
渡「ふぅん…俺店行くの午後だけど」
「そうなの?じゃあ翔太も行く?
男手あった方がいいもんねー?」
渡「…荷物持ちかよ」
「だって11人?いるんだよ、私と康二くんだけで運べない」
渡「だとしたら俺いても足りねえー!笑」
「あ、そうだ。康二くんにお菓子作ってって言われたんだけど、翔太だったら何食べたい?」
渡「は?お菓子作んの?みんなに?」
「うん、そうだけど……」
渡「…何でもいいんじゃね?」
「超適当すぎない?笑」
渡「マジで何でもいい、
けど俺にだけ違うやつも作ってよ1人だけ仕事してからくるんだし」
「…それでちょっと機嫌悪かったの?笑
ひとりだけ仕事で遅れるから」
渡「はぁ?違えし!!」
「分かったよ、1人だけ仕事でかわいそうな翔太くんに特別にお菓子作っておくから、みんなに内緒で食べよーね」
渡「バカにしてんな」
「ちょっと嬉しそうじゃん」
渡「うるせ、忘れんなよ」
「分かったってば笑」
そんな会話を後ろから微笑ましそうに見つめている
舘さんには2人とも気付かないまま。
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時