ルシエルブルー《S.Watanabe》

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そしてテストの課題も無事に提出して、

数日間のテスト期間も終了。

……赤点は免れた気はする。
課題はとりあえず出してればOKみたいなもんだし。


結果は明日。
夏休みの講習を受ける人だけ番号が張り出される。


今日は初めて蓮と舘さんのお店に来た。

久しぶりに蓮と2人の時間。





目「こんな近くにあったんだね、こういうオシャレなお店」


「うん、」


深「いらっしゃーい、あれ〜？Aちゃん？
と、…バーベキューの子！あれ？そういうこと？」


目「ふっかさんでしたっけ、お久しぶりです」


「そんなんじゃ、」


目「明日で学校終わりなんすよ、夏休みっす」


深「うわーっ、いいなぁ夏休み！」


「ちょっと、蓮」




このままじゃふっかさんに勘違いされたままだ。

この前、この人は翔太とも仲良いって聞いた。
もし何かのタイミングで翔太の耳にも入ってしまったら…




目「とりあえず…あっち、いいっすか」


深「うん、お好きな席へどうぞ
あ、ここ18時で一旦閉店するからね〜」




そのまま席に案内され、メニューを置いてふっかさんは
カウンターの方へ。

メニューを見て、何にしようかな〜と楽しそうに
悩んでいる目の前に座っている蓮。




「ねえ、蓮、」


目「舘さんの店だったんだ〜、
やっぱりショートケーキ？フルーツタルトってのも美味そうだよね〜、あっ半分こするか」


「蓮ってば、」


目「頼んでからにしよう、すいませーん」


深「はいはーい、ご注文は？」


目「ブレンドコーヒーふたつとー、どする？
ショートケーキ？」


「チョコレートケーキ…」


目「お、珍しい。じゃそれとチーズケーキ、
お願いします」


深「チョコとチーズね、かしこまり〜」






前に、何でもない日にいきなり康二がケーキを買ってきてくれたことがあって。

私はショートケーキ派だったのに翔太はチョコケーキ一択で。

今、無意識に翔太を思ってチョコケーキを選んだ。




目「やっとテスト終わったな」


「うん、課題間に合ってよかった」


目「これで補習コースになったら俺夏休みなくなる…」


「蓮は大丈夫でしょ笑
割と成績優秀だし笑」


目「…沖縄、迷ってるって…康二から聞いた。
まあ知らない奴がほとんどだしな、
明日までならまだキャンセル料かかんないって」


「…うん、せっかく誘ってもらったのに、ごめんね」

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