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朝礼中、｢失礼します｣と海外事業部長と細身の長身イケメンが入って来た。
もしかして...
阿｢海外事業部の阿部亮平です。先週ニューヨーク支社から戻ってきました。今日からまた、皆さんと一緒に仕事させていただきます。よろしくお願いします。｣
やっぱり。
これが噂の阿部さん...
確かに、優しそうでイケメンで、頭良さそうで仕事も出来そう。
これ、俺に勝ち目あんのかな...
何かもう、無理な気しかしない...
阿部さんと海外事業部長さんの話が終わって2人が出ていく時、阿部さんがAさんの事を見ていた...と思う。
そしてAさんも...
お互い、とても優しい表情でお互いを見ていた。
あ、コレ、無理だ...
.
その日の終業時間。
『めめくん！』
目｢え？｣
『飲み、一緒に行かない？』
目｢えっ？！｣
『ふふっ、そんな驚く？(笑)』
目｢あ、いや、すみません...｣
『ふふっ、どう？一緒に。』
目｢あ、はい。ご一緒させて下さい。｣
『やった！じゃあ、行こ！』
レッツゴー♪と楽しそうなAさん。
てっきり、同期のみんなと阿部さんと行くと思ってた。
久々の再会で、積もる話もあるだろうし。
...元カレ、だし。
何で俺誘われたんだろ...
...まぁ、後輩だもんな。
特に意味は無いか。
多少複雑な気持ちになりながらも、楽しそうなAさんの後を追いかけた。
『居酒屋でごめんけど、奢るから好きなのどーぞ！』
目｢えっ？！いいですよ！今度は俺が奢ります！｣
『いーからいーから！はい！どれにする？』
目｢もぅ...じゃあ、コレで。ありがとうございます。｣
『いーえ♪じゃ、私コレー♪』
注文した物が一通り届き、乾杯する。
『かんぱーい！』
目｢乾杯。｣
特に何を話すわけでもなかったけど、たまに雑談しながら2人で飲んだ。
今なら、聞いてみても平気かな...
Aさん、阿部さんの事、どう思ってるんだろ。
いつもなら、そんな事思っても絶対口に出せなかったのに、何故か今なら聞けそうな気がして、気付いた時には質問していた。
目｢あの...Aさんと阿部さんが付き合っていたって、本当、ですか？｣
まさかそんな質問を俺がすると思わなかったのだろう。
Aさんは驚いて、目玉が落ちそうなくらい目を見開いていた。
.
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作者名：ちり | 作成日時：2023年11月17日 19時
