彼女まで〇センチ (ページ24)

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深澤side

『ふっかぁ〜』

今日は珍しくAとサシ飲み。普通に世間話をしながら飲んでいると、急に気の抜けたような声で俺を呼ぶA。

深｢な〜によ(笑)｣

『私、気になる人出来たかもしれない〜』

深｢えっ？！誰？！俺知ってる奴？！｣

『ん〜、知ってる〜』

深｢ちょ、お嬢さん、誰よ？！｣

『...絶対言わない？』

深｢言わない言わない！俺口堅いの知ってんでしょ？｣

『知ってるけどぉ〜』

深｢じゃあ信用して。人によっては協力してあげれるかもしんないじゃん。｣

『...絶対秘密だよ？』

深｢分かってるよ(笑)｣

『...めめくん』

深｢はっ？！｣

『え、そんな驚く？(笑)』

深｢いや、あー、そっか...うん、マジか...｣

思いがけない告白に、無意識に顔がニヤける(笑)

『...何ニヤニヤしてんの？キモいじゃん。』

深｢おいっ！キモい言うな！バラすぞ！｣

『あー！ウソウソ！ごめん！ふっか様は凄くイケメンでいらっしゃいますね！ニヤけたお顔も素敵でございます！』

深｢いや、逆にやりづらいわ(笑)｣

『ごめんて(笑)』

深｢で？マジでめめが好きなの？｣

『いや、好きっていうか、まだ、気になるだけなんだけど...』

深｢いつから？｣

『ハッキリとは分かんない。でも、毎日一生懸命で、人と関わるの苦手なのに、頑張って他部署の人と関わってたり、しっかり結果出してる所とか偉いなって思うし、眼鏡とか前髪とかであまり表情見えないけど、実は笑顔が可愛いところとか、優しくて、思いやりがあるところとか、素敵だなって思ったの。』

深｢うん。｣

『で、最初は可愛い後輩って感じだったのに、気付いたら目で追ってるし、気になって...』

深｢そっか。｣

『でも、この前の飲み会の帰り、ちょっと気まずくなっちゃった...』

深｢え、何したの、お姉さん。｣

『酔ってたの...いつもよりだいぶ酔ってたのよ...だから、調子に乗った...』

深｢何したの？｣

『酔ってて、フラフラして、よろけそうになったとこをめめくんが支えてくれたの。で、そのまま手繋いで帰った。』

深｢...それだけ？｣

『途中で水飲みたくてコンビニ寄って水買って、家の近くの公園で休憩がてら水飲んでた時、好きな人いるか聞いちゃった。』

深｢うん。｣

『めめくん、好きな人いるって。でも彼女じゃないって言ったから、思わず"良かった"って言っちゃった。めめくんに聞こえてるか分かんないけど。』

深｢それで？｣

『それで...』

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