彼女まで〇センチ (ページ33)

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あれからAさんの様子がおかしい。

というより、何か、避けられてる？気がする。

廊下で会っても逃げるようにいなくなるし、仕事の事で質問しに行っても『ごめん！私ちょっと忙しくて...他の人に聞いてくれる？』って...

思い当たるのは、きっとこの前の事。

俺がしつこく聞いたからだと思う。

目｢はぁ...｣

ため息をつきながら、部長に頼まれた資料を探しに資料室へ来た。

あまり整頓されずに積まれたファイルの山。頼まれた資料はなかなか見つけにくい所にあるみたいで、思ったよりも時間がかかってしまった。

目｢あ、やっと見つけた...｣

目的のファイルを手に取り中を確認していた時、"ガチャッ"と資料室のドアを開ける音が聞こえた。

俺のいる場所から入口は見えなくて、入口側からもおれのいる場所は見えない。

誰か来たな〜位にしか考えてなくて、結構時間もかかってしまったし、早く目的の資料を部長に届けなきゃ！とファイルに目をやった。

無事、頼まれた資料を見つけてファイルを元に戻し戻ろうとした時

『キャッ...』

さっき入って来たであろう社員さんが小さく声をあげた。

気になってそちらを覗きに行くと、そこには今にも崩れ落ちて来そうな不安定なバランスのファイルを、必死に押さえているAさんがいた。

目｢えっ？！ちょ、｣

危ないと思った俺は持っていた資料を置いて、急いでAさんの元へ向かった。

それとほぼ同時に、Aさんの頑張り虚しく落ちてくるファイル...

目｢危ない！！｣

Aさんが怪我しないようにと、必死に駆けつけてファイル達から守るようにAさんを抱きしめた。

その瞬間、"ドサドサドサッ..."と俺の上にファイルが落ちてきた。

目｢いってぇ...｣

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