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先に来てた人達の自己紹介が終わった頃、渡辺さんと康二がやって来て、また自己紹介が始まった。
康二は持ち前のコミュ力で、何かもう馴染んでる感じ...
すげーな、こいつ...
全員揃ったところで飲み会が始まった。
みんな思い思いに話してて、仕事の事とかプライベートの事なんかを話していた。
俺は人見知りを発揮して会話に入れず、ただみんなの話を聞いているだけだった。
『めめくん、めめくん。』
ボーッとみんなの話を聞いていると、隣に座っていたAさんに呼ばれた。
目｢あ、はい。｣
『どう？人見知り、平気？』
目｢あー、まだ少し...｣
『そっか。ま、焦って会話に入らなくてもいいからね？なんなら私とお話しよー♪』
目｢え？｣
『みんなさ、楽しいんだけどお酒入るとテンション高くなって疲れんのよね(笑)だから、めめくんみたいに落ち着いてる人と話したくなるの。嫌じゃなかったら付き合って(笑)』
目｢あ、もちろんです。｣
『ふふっ、やった！』
Aさんはあぁ言ってたけど、本当は俺が誰とも話してないのを気遣ってくれたんじゃないかなって思った。
こういうさり気ない気遣いが出来る人って、凄いな。
それからAさんがほぼ話を振ってくれて、二人で喋っていた。
兄弟いるのー？とか、好きな食べ物なにー？とか、そんな他愛もない内容だったけれど、Aさんの事が少し知れた気がして嬉しかった。
そうしてAさんと喋っていると、康二が入ってきた。
向｢あー！めめとAさん二人で内緒話しとるー！怪しいー！｣
目｢ちょ、康二！お前酔ってんの？｣
向｢酔ってへんよぉ。Aさぁ〜ん、俺もAさんと話したい〜。｣
目｢...めっちゃ酔ってるじゃん。｣
『ふふっ、じゃあ康二くん、まずはお水を飲みましょう。お話はそれからね？』
向｢あい！お水飲みます！｣
『はい、素直でよろしい！』
そう言ってAさんは康二の頭を撫でた。
...あれ？
...何かモヤッとした？
深｢よっ！｣
Aさんと康二のやり取りを見ていると、隣に深澤さんが座った。
目｢あ、深澤さん...｣
深｢ふはっ、深澤さんて何か距離あるから、ふっかでいいよ。俺もめめって呼んでいい？｣
目｢あ、それはもちろん！でも、いいんですか？先輩をあだ名で呼ぶなんて...｣
深｢いーのいーの！俺そういうの気にしないし♪｣
目｢ありがとうございます。｣
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作者名：ちり | 作成日時：2023年11月17日 19時
