My Destiny Ⅱ (ページ3)

今日:7 hit、昨日:334 hit、合計:123,923 hit

52 ページ3

・

スピーカーにしているわけではないが、全員が聞き耳を立てているためすごく話しにくい。

"お電話出られなくてすみませんでした"

目"いーえー俺も急に電話しちゃってすみません！"

どうやらメッセージを送るつもりだったが悩みすぎて、もういいやって電話にしたらしい。予定があるって言ったはずだが、そんな事は酔っぱらって忘れてしまったのだろう。

"結構酔ってますね？"

目"そうですか？今日の事を思い出してたら、楽しくなって飲みすぎちゃいましたーへへっ"

ものすごく素直で笑い方さえも違う彼に、少しドキッとしてしまった。

目"デートすっごい楽しみです！早く会いたいです！"

"…ブチッ"

何て答えようか考えていると、横からスマホを奪われ通話を切られてしまった。

『ちょっと翔太！なんで切るの』

渡「…んだこの酔っ払い」

ものすごく不機嫌そうに「不合格」と言う翔太。電話しろって言ったのあなたなのでは…

宮「もうデートの約束してるの？」

深「どーゆーことぉー！」

デートという言葉を聞かれてしまった以上、隠せないと思った私は正直に話すことにした。

宮「バレちゃったのね」

渡「ほんとバカ。そんな料理しか興味ない態度とってたら普通に怪しいだろ」

ラ「素直なAちゃんらしいというか」

深「だからってその交換条件はやっぱチャラいよぉ」

その後も色々と言われ、結果的に【目黒さんとのやり取りは出来るだけ報告する】という事になってしまった。どこまで過保護なの？もう私大人なんですけども。

ラ「それにしてもかなり気に入られてない？」

『私もよく分からなくて』

渡「隙だらけだからじゃねーの」

そんなつもりはない。むしろ警戒心バリバリで塩対応しまくりだったんだから。

『とりあえず、電話切れてごめんって送るよ』

Aすみません。電話切れてしまいました

送ってすぐ既読はついたが返事が来ることは無かった。

ラ「あ～翔太くんのせいで怒ったんじゃない」

渡「はあ？こんなんで怒るならその程度の奴だろ」

私も少し気にはなったが、様子を見ることにした。

宮「あ、来週からラウが本採用になるのであまり店に来れなくなります」

深「おぉついに営業マンデビュー？」

ラ「そうだよ～でも来れる時は来るからね！」

もう7月になるのか。ラウに会えなくなるのは寂しいけど、私も夏休み前は忙しいから気合いを入れなきゃ。

・