My Destiny Ⅱ (ページ22)

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夏休みの学校は人が少なくて仕事が捗る。なのでよっぽど残業もなく18時には帰れるので嬉しい。

阿「お疲れ様です。昨日はありがとうございました。そういえば、さっき廊下で深澤さんに会いましたよ」

『こちらこそありがとうございました。夏休みなのに来てるんですね』

阿「A先生を気にしてそうだったので、18時に終わると思うって言っちゃいました」

気のせいだろうか。阿部先生って私たち幼馴染の事になるとすごく楽しそう。そんな事を考えていると、打ち合わせを終えた岩本先生が戻ってくる。

岩「お疲れ様でーす！昨日は楽しかったですね！今度、奥さん連れて行かせてもらいます！」

『ぜひ！では私はそろそろ失礼します』

先生たちに挨拶をし荷物をまとめ靴箱に向かうと、外に辰哉らしき人を見つけた。

『辰哉おつかれ！来てたんだね』

深「おつかれ～。夏休みのほうがゆっくり話せるからって校長先生に呼ばれたの」

『誰からも好かれちゃう辰哉の宿命だね(笑)』

校長先生の話は長いと有名なので、どれだけの時間拘束されていたのか気になるところだ。

深「たまたま会った阿部さんにAもうすぐ終わるよって聞いたから待ってた！ね、ご飯行かない？」

『ごめん。今日は約束があって』

今日は目黒さんと約束がある。もしかしたらもう校門あたりにいるかもしれない。急がないと！

深「そっか～じゃあ途中まで一緒に帰ろ」

辰哉と校門に向かうと、ひときわ目立つ長身男性の姿。私は近づき声をかけた。

『お待たせしました』

目「お疲れ様です。Aさん…と？」

目黒さんは横にいる辰哉を見る。

『こちらは幼馴染の深…』

深「深澤です。あなたは？」

目「はじめまして目黒です。Aさんと約束してて」

それを聞いた辰哉は私の腕を引いて、目黒さんから少し距離を取った。

深「今日の約束って目黒(コイツ)？すごい女慣れしてそうだけど大丈夫？」

『大丈夫だよ。心配しすぎ』

深「でも…」

『見た目で判断する人は嫌だよ』

私がそう言うと、ショボンとしながら「ごめん」と言った。

『目黒さん待たせてるから。また金曜日ね！』

深「…またね～」

辰哉はトボトボと帰って行く。目黒さんの横を通る時、じろりと睨んでたように見えた。

『すみませんお待たせして』

目「大丈夫ですか？」

『はい。お腹すきましたね～』

目「俺もです！行きましょう！」

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