My Destiny Ⅱ (ページ23)

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目黒さんについていくと、見覚えのある店に到着する。
この隠れ家的雰囲気は辰哉と青山ちゃんと行った店だ。

目「このお店オーナーがデートにおすすめって教えてくれたんです！」

『たしかに、オシャレで料理も美味しいですからね～』

目「もしかして来たことありましたか？」

初めてきました♡と言ったほうが可愛げがあったと思う。しかし、それができないのが私だ。

『はい…すみません可愛い反応できなくて。でもまた来たいと思ってたんです！』

私が慌てていると、その様子を見た目黒さんはククッと笑いを堪えている。

目「いえ、変に繕われるより素直に言ってもらえた方が嬉しいです。料理が美味しいと聞いて安心しました」

こうやって言ってくれるから、彼の前では素が出てしまうのかもしれない。店内に入ると前回とは違う所謂カップルシートに案内された。L字になっていて距離が近い。

目「あの！先に言っておきます。俺がこの席を指定したわけではないので…もし嫌だったら…」

次は目黒さんが慌てていて、同じく私も笑ってしまった。

『大丈夫ですよ。この席は私も初めてなので嬉しいです』

注文した飲み物が届き2人で乾杯する。

『ふぅ仕事終わりのお酒は最高ですね』

目「ですね。俺、今日会ってもらえるか正直不安でした」

『なんでですか？』

目「微妙な別れ方しちゃったので…」

公園での出来事を思い出し顔が熱くなる。

『あれは私が勘違いしたせいですよ』

目「いえ、俺が勘違いさせたせいです」

『じゃあお互いのせいという事にしましょう』

続々と料理が届き沢山食べた。このパエリア前回すごい美味しくてハマったんだよな〜。

目「パエリアうま！そうだ、前回は誰と来たんですか？」

『美味しいですよね！さっきの幼馴染と友人とです』

目「そうですか…」

みるみる表情が暗くなり不安になるが、彼は吹っ切れたように顔を上げる。

目「次はAさんも知らない素敵なお店探すので、楽しみにしててください！」

『ありがとうございます。楽しみです』

目「すみません。まだ次があるかも分からないのに張り切っちゃって」

照れたように頭を搔く目黒さんに質問してみる。

『あの、水族館の前で言ってくれた事ってまだ有効ですか？もし取り消すなら…』

目「待ってください！もちろん有効です！取り消すわけないですよ」

…そっか。では私も真っ直ぐ向き合わないとね

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