My Destiny Ⅱ (ページ36)

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宮舘side

今日はいつもより張り切って晩ご飯の準備をした。
なぜならラウが久しぶりに来るからだ。

ピンポーン

宮「いらっしゃい。お仕事おつかれさま」

ラ「お兄ちゃん久しぶり！あ〜疲れた〜」

宮「ご飯用意しとくから、手洗っておいで」

ラ「はーい」

ラウが手を洗っている間に、机の上に料理を並べる。…作りすぎたかも。

ラ「すごっ。こんなに作ってくれたの？！」

宮「嬉しくてつい…無理しなくてもいいからね」

ラ「腹ぺこだから平気！いただきまーす！」

本当にお腹がすいていたのか、ものすごい勢いで料理を口に運んでは「うまー！」と言ってくれる。

ラ「あー幸せ。ごめんね、せっかくのお休みなのに」

宮「むしろ大歓迎だよ。仕事はどう？」

頑張ってるラウの話を聞きながら俺も料理を食べる。
もうそろそろ食べ終わるかな？という頃、少しだけ言いにくそうにラウが話し出した。

ラ「あのさ、Aちゃんの事だけど」

こっちが本題か。突然"家行っていい？"なんて言うから、何かあるだろうとは思ってた。

ラ「みんなして避けてるの？」

宮「え？そんなこと……あるかも」

こないだだって2人とも来なかったし。
今まで仕事を理由に来ないなんて1度もなかったから、恐らくAと顔を合わせづらかったのだろう。俺も店が忙しかったのもあったが、ちょっとだけそっけなかったかな。

宮「お試しとはいえ彼氏が出来た以上ね」

ラ「それはAちゃんにも言っといたよ。でもそんなあからさまに態度に出すのはどうなの？」

宮「良くないって分かってるけど…寂しいんだよ」

ラ「みんなの望む"現状維持"が崩れかけてるから？」

なんだか今日のラウは核心を突いてくるな…

ラ「俺的にAちゃんは悪くないと思う。だって誰かの彼女ってわけでもないし」

その通りだ。どこまでいっても俺らはただの幼馴染。
それを望んでいたはずなのに、相手ができたことでこんな一方的に避けてAを悲しませていいの？

宮「ありがとラウ。俺が間違ってた」

ラ「みんなの気持ちも分かるから複雑だけど、できるだけ普通に接してあげてほしいな」

こんな会話をしてた矢先、Aからメッセージが届いた。

A金曜日、蓮さんとお店行ってもいいかな?

宮「…まじか」

ラ「どうしたの？」

宮「金曜日、彼氏連れて来たいって」

ラ「そっか。"普通に"だよ」

…よし。頑張ろう

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