My Destiny Ⅱ (ページ37)

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昨日、蓮さんと別れたあと涼太にメッセージを送った。
断られたらどうしようと思っていたけど、案外いつも通りに"いいよ"と返事が来た。よかった。

『おはようございます。阿部せんせ…？！』

阿「おはようございます。どうされました？」

『それって…向井くんから？』

そう、阿部先生が手に持っているのは例のグミ。
やばい…昨日のことが蘇ってくる…

阿「お気に入りらしくてもらいました。食べます？」

『いえ大丈夫です…あ、そうだ』

なんだろう？という表情をする阿部先生の向かいにカバンを置き、中から昨日託された本型のクッキーを取り出す。

『これカフェの奥様からです』

阿「佐藤さんのクッキー！俺これ好きなんです」

岩「おはようございまーす…って何それ？！」

出勤したての岩本先生が阿部先生のクッキーを見て目を光らせている。そうだ彼は甘党だったな。

『おはようございます。岩本先生もどうぞ』

そう言って星型のクッキーを渡す。
"ひかる"という名前にぴったりだと思って選んだ。

岩「いいんすか！？あざーす！めっちゃ嬉しい～！」

ハイテンションでくしゃっと笑う姿を見て、このギャップは沼だと思った。

阿「イチバンボシいいお店ですよね」

『はい！オーナー夫婦もすごくいい人で』

岩「へえ～今度奥さんと行ってみよっと！」

阿「それにしても、まさか目黒くんが彼氏とは」

『驚きますよね…』

阿「カフェでも彼目当てのお客さん多いんですよ」

岩「ま～あのルックスですもんね」

私だって信じきれていない。
おそらく彼は老若男女問わず"かっこいい"と認める存在だと思うから。

阿「そんな素敵な彼氏がいるにしては、最近元気ないように見えましたが…」

相変わらず鋭いな彼は。隠すのは無理だと悟った私は、幼馴染たちに避けられた事を話した。

岩「んー。寂しかったんじゃないですか？A先生が遠くに行っちゃった気がして」

『寂しい？』

阿「そりゃ自分たちがずっと好…ふがっ」

阿部先生が何かを言いかけると、慌てて岩本先生が手で口を塞ぎ「何でもないです」と言った。

『？ …ちなみに明日彼を紹介する事になってて』

私がそう伝えると岩本先生の手をどけ「俺も行っていいですか？」と目を輝かせる阿部先生。

『え？』

岩「阿部ちゃん。さすがにそれは邪魔だよ」

阿「ちぇー」

そう言ってあざと可愛く口を尖らす。
2人ほんと仲いいな

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