My Destiny Ⅱ (ページ7)

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目黒side

それを聞いて心底後悔した。俺もちゃんと気持ちを伝えればよかったと。幼馴染だとか関係を壊したくないだとか、そんなのは臆病者の言い訳にすぎない。

目"聞いた時はショックでした。でも今となっては好きだった人の結婚相手が、大好きな兄貴という事を嬉しく思います"

"お兄さんの事も大好きなんですね"

目"はい！だって自分も彼女の事好きなのに、俺の事応援してくれてたんですよ？優しすぎませんか"

俺の話に同意しながら、彼女は「でも…」と続けた。

"目黒さんの関係を壊したくないという気持ち、とてもよく分かります。私にも大切な幼馴染たちがいるので"

ずっと俺の話を聞いてくれていた彼女が、自分のことを話してくれた。

"大切すぎて臆病になっちゃう事ってありますよね"

目"…Aさんは、その幼馴染が好きなんですか？"

"好きですよ。ただその好きが恋かと言われるとハッキリは分からないですけどね"

その話を聞いて、胸が締め付けられた。俺の経験からいくと、幼馴染だからと知らない内に気持ちに制限をかけている可能性もあるのではないか。それはもちろん相手の幼馴染も同じだ。

まだ気持ちに気づいていないなら、気づく前に俺を好きになってもらえばいい。それだけだ。

"話は変わりますが、仕事を辞められたのは結婚の話が出たあたりですか？"

目"そうです。夢の話は彼女にもしていたので、気持ちは伝えられなかったけど夢叶えたよ！という事は伝えたくなっちゃって"

"しっかりと切り替えができる所、かっこいいですね"

…ほら、またこうして俺のする事を肯定してくれる。
最初は彼女に似てるから興味が湧いたけど、今は1人の女性として強く惹かれている。

目"俺、次こそは仕事も恋愛も全力でいくって決めたので！まずはデートの日、Aさんに楽しんでもらえるよう頑張りますね！"

"それは楽しみです。でも私が楽しむだけじゃ嫌なので、せっかくなら目黒さんにも楽しんでもらいたいです"

目"ありがとうございます！じゃあその為に、もっとお互いの事知らないとですね！好きな食べ物は…"

初回スペシャルは何と1時間にも及んだ。最初は遠慮がちだったが、お互いの話をしあった後からは楽しく話せてあっという間に時間が経ってしまった。

またこんなにも夢中になれる人に出会えたからには、絶対に後悔だけはないようにしようと俺は強く決意した。

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