My Destiny Ⅲ (ページ12)

今日:104 hit、昨日:82 hit、合計:102,329 hit

110 ページ12

・

花火大会が終わり夏休みもあと2週間ほど。
休み明けの授業に向けて準備が忙しくなってきた。

岩「あーやっと昼休憩だー」

『お腹すきましたね』

阿「自販機行きますけど何か要りますか？」

『ありがとうございます。私は大丈夫です』

岩「阿部ちゃん！俺いちごみるく！」

阿「了解」

阿部先生が出ていき、岩本先生と2人になる。
この際なので気になっていた事を聞いてみよう。

『先生たち何だかフランクになりましたよね』

岩「えっ！そうですか？」

『阿部ちゃん、照って呼び合ってるじゃないですか』

岩「すみません…。他の先生がいる前ではやめようって話してたんですが、A先生の前だとどうしても気が緩んでしまって」

「以後気を付けます」という彼に「やめないでください」と伝えた。

岩「いいんですか？」

『もちろん。仲が良いお2人の仲間になれたみたいで実は嬉しかったんです』

岩「何言ってるんですか！前からずっと仲間ですよ」

その後も談笑していると阿部先生が戻ってくる。

阿「はい照。いちごみるく」

「ありがとー」と言いながらこちらを見てクシャっと笑うので、私もつられて笑ってしまった。

阿「そういえば、花火大会行きましたか？」

『久しぶりに行きました。お2人は？』

岩「奥さんと行きました！」

阿「俺も彼女と。目黒くんとですか？」

『はい。向井くん達にも会いましたよ』

そう言って4人で撮った写真を見せれば、物凄い食いつきようだった。

岩「わー2人とも浴衣いいっすね」

阿「よくお似合いです」

『彼が目立ちすぎて大変でした…』

岩「でしょうね。順調そうで何よりです」

そうか。まだ2人の中では付き合っているんだ。
早めに報告したほうが良いと思ったので、意を決して伝えた。

阿「話し合って決められてよかったです」

岩「俺も2人が決めたことなら応援します！」

静かに聞いてくれていた2人の温かい言葉にほっこりした気持ちになる。

阿「これからどうするんですか？」

『じっくり自分の気持ち考えてみようかと』

岩「悩んだら、いつでも俺らに頼ってくださいね」

阿「そうです。仲間なんですから」

『ありがとうございます。頼りにしてます！』

改めて自分は周りに恵まれていると実感した。
頼れる仲間がいるって心強いな。

★

【作者より】

大晦日YouTube生配信！
ドラマ＆主題歌決定！

楽しみを糧に小説も引き続き頑張ります(*^^*)

・