My Destiny Ⅲ (ページ4)

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『向井くん…お願いがあるんだけど』

辰哉からの催促により、写真が趣味だという向井くんに撮影をお願いすることに。

向「もちろんえーよ！おふたりさん並んで！」

『えっ』

目「2人はイヤなの？」

そんなきゅるんとした瞳で見られて勝てるわけが無い。
浴衣さえ見えればツーショットでもいいよね。

『2人でお願いします！』

向「はーい撮るよー！もうちょい寄って」

佐「推しと推しのコラボは胸アツすぎる…」

パシャ

向「見て！俺、天才かもしれへん！」

そういって見せてくれた写真は、2人とも本当にいい顔をしていた。とりあえずこれ送っとこ。

『ありがとう。すっごく綺麗に撮れてる』

佐「この写真ちょーだい！待ち受けにしたい！」

佐久間くんのお願いに全力で首を横に振る私。
だって生徒の待ち受けが私達なんて違和感しかない。

向「じゃあ4人でも撮らへん？それなら待ち受けにしても変やないやろ？」

佐「こーじナイス！」

『蓮さん…いいかな？』

目「もちろん」

向井くんが近くの人に声をかけ4人で撮ってもらったと思ったら、あっという間に2人の待ち受けとなっていた。

佐「ほんとありがとう！眼福！」

向「俺もめっちゃ嬉しい♪」

『それは良かった。ほらかき氷食べなくていいの？』

佐「そーだ！花火始まる前に行かねば！じゃね！」

向「またなぁ〜」

2人はルンルンでかき氷の屋台に歩いていった。

目「可愛い生徒さん達だね」

『そうなの。さて私たちは次何食べる？』

目「んー俺ベビーカステラ好き」

『私も好き！！』

ベビーカステラ、イカ焼き、りんご飴などたっくさん食べた。あー幸せ。蓮さんも満足そうだ。

『そろそろ花火見えるところ行こっか』

目「うん。俺、穴場知ってるの」

そういう彼に着いていくと、人混みから少し離れた所にあるひらけた場所に到着した。電灯などもなく暗いせいか人はほとんど居ない。

目「安心して。花火はバッチリ見えるから」

『ここは知らなかった。人少なくてゆっくり見れそう』

目「でしょ。暗いからイチャイチャし放題だし」

『何言って………ん？』

少し慣れてきた目で周りを見渡すと、カップルらしき人たちがそれぞれゼロ距離で楽しんでいるではないか。見てはいけないものを見た気分。

目「せっかくなら俺らも、ね」

『…もう』

周りに負けじと強めのバックハグをされる。
これはまた花火に集中できないやつでは？

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