My Destiny IV

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『先日は、本当にありがとうございました！』


阿「いえ。元気になったみたいですね」


『もうバッチリです。これ、よかったら…』


岩「ドーナツ！いいんですか！？」



ものすごい勢いで反応する岩本先生。
お昼に食べる約束をして、私たちは教室へ向かった。



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佐「あっ！Aちゃんだ〜！」


『おはよう』


向「おはよぉ。もう大丈夫なん？」



教室に入ると、生徒たちが口々に声をかけてくれる。



向「Aちゃんが心配で夜しか寝れへんかった」


佐「夜に寝れれば十分でしょ」


向「いつもは授業中も寝れるんやけどなぁ」


『授業は真面目に受けようね？』


佐「こーじ言われてるぞ〜」


向「え！？さっくんも寝とるのに俺だけ！？」



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岩「うんま〜〜」


阿「ほんと美味しい」



待ちに待ったお昼休み。
食後のデザートとして、ドーナツを楽しむ。


イチバンボシのだと伝えると驚く2人。



阿「ドーナツあったの気づきませんでした」


『先週から始めたみたいです。あまりの人気に、今後は完全予約制にするって言ってました』


岩「人気出るのも納得です。味も見た目も◎」



私も蓮さんが作ってくれたドーナツを一口食べる。
レーズンとホワイトチョコ、私の大好きな組み合わせ。



岩「A先生の気になるので、今度買ってみます！」


『あ、これは…』



メニューには無かったし、今後発売するのかも分からない。それをなんと伝えようか悩んでいると、阿部先生は察してくれたようだ。



阿「照はたぶんこっちの方が好きだよ」



そう言って自分の食べているドーナツをちぎって渡す。



岩「うわ！これもめっちゃ好き！悩むな〜」



見事に岩本先生の注意を逸らした彼には感服せざるを得ない。そして、さりげなくピースされた。あざと。



岩「ごちそうさまでした。美味しかったです！」


『喜んでもらえてよかった…あれ』



今まさに彼が手に持っている物。
それは私と色違いのタンブラーだった。



『…お揃いです』


岩「ほんとだ！…という事は」


阿「俺ともお揃いです」



すごい。すごすぎる。
しかも黄色と緑って、誰とも被っていない色。


既に8色揃っていることを2人に伝えると…。



阿「実は、彼女からオレンジをリクエストされてるんですよね」


『え！？』


岩「じゃあ俺がつーちゃ、妻にピンクを買えば…」


『コンプリート出来ちゃいますね！』



10色揃う日が来るのは、そう遠くない気がする。



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