174 宮舘side ページ27
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宮舘side
渡「明後日さ、涼太の家を借りてもいい?」
突然そんな事を言われた月曜の夜。
我が家はレンタルスペースではないのだけれど。
理由を聞けば、みんなを集めて報告したいことがあるのだとか。何の報告かは大体わかってしまった。
そういう事なら、協力する以外の選択肢はないよね。
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宮「ごめんね。休みなのに」
目「いえ、6人分を1人で作るのは大変ですから」
またもやラウが目黒くんに助っ人を頼み、快く引き受けてくれたそうだ。
目「ちなみに、今日集められた理由って」
宮「ご想像の通りかと」
目「そうですか……めでたい事なのに、複雑」
わかる。ものすごくわかる。
そんな気持ちを込めて、肩をポンとしてみた。
目「こうなったら、めちゃくちゃ美味しいの作りましょうね!」
そうだ。このモヤモヤをエネルギーに変えて、みんなを笑顔にする料理を作ろう。
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ラ「お兄ちゃーん。辰哉くん連れてきたよ」
深「帰りたい…」
次に来たのはこの2人。
こうなる事を予想して、ラウに頼んどいてよかった。
ひとまず辰哉をソファに座らせ、隣に腰かける。
深「最初に好きになったの俺だよ」
宮「うん。入園式で一目惚れしたんだっけ」
深「そうそう。天使がいる!って」
この話は酔っぱらった辰哉から何回か聞いていた。
俺と翔太は入園式に参加していないので、最初に出会って最初に好きになったのは彼で間違いない。
深「今もだけど、小さい時のAはもっと天使」
目「めっちゃ見たいです」
深「やだ。目黒には見せたくない」
ピンポーン
辰哉の元気が出てきた頃、ちょうどよく鳴るチャイム。
ラ「はーい!いま開けまーす」
てっきり2人揃ってくるのだと誰もが思った。
しかし、来たのは翔太のみ。
宮「あれ、Aは?」
渡「知らね。そのうち来るだろ」
深「ほんとそういうとこ…」
目「俺だったら絶対迎えに行きます」
ラ「俺も〜」
口々に文句を言われ腹が立ったのか、翔太は部屋を出て行ってしまった。
慌てて追い掛けると、玄関に座り込んでいる。
宮「翔太、戻ろう」
渡「俺、迎えに行った方が良かった?」
宮「え?」
渡「幼馴染が長すぎて、彼氏の正解が分からない」
いやいや、彼氏って言っちゃってる(笑)
渡「ねえ、りょ…」
宮「聞く相手が違うよ。正解は2人で見つけないと」
渡「2人で……そっか、ありがと涼太」
がんばれ、翔太。
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あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました!面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです!ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした!仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか!?そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって!笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです!もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます!スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2023年12月26日 21時