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宮「Aちゃん、元気ないね?」
『……色々ありまして』
向井くんは予定があるらしく、今日は1人でジムに来た。
家にいても、ずーっとあの事を考えてしまうだけだし。
__彼が別れたという噂は色々な所から聞こえてくる。
深澤さんはああ言ってくれたけど、私に非がないわけないと思う。
『宮舘さん…一発殴ってもらえませんか』
宮「そんな事したら俺が照に殴られちゃうよ」
『…ですよね。すみません変な事いって』
何言ってんだろ。宮舘さんを困らせちゃった…
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岩「A」
トレーニングを終えて帰ろうとした時、兄に呼び止められる。
岩「1人で帰っちゃダメ」
『なんで?』
岩「最近、この辺に不審者がいるらしいから」
『そうなんだ。気を付けて帰るね』
岩「ねえ聞いてた?ダメだってば」
相変わらず過保護だなあ…
私、もう26だよ。
岩「ふっか来るまで待ってて」
『…深澤さん?』
岩「うん。呼んどいた」
『何してるの迷惑じゃん!!』
平日夜の貴重な時間にこんな事で呼び出すとは。
プライベートまで迷惑をかけたくない。
『私から断っとく。じゃあね』
岩「待ってA!」
私の腕を掴む手を振り切り、ジムをあとにした。
心配してくれるのは嬉しい。
でも、勝手に連絡はしないでほしかった。
『…もう家出ちゃったかな』
ジムを出て、連絡先の中から「深澤さん」を探す。
発信ボタンを押すと同時に叩かれる肩。
『しつこいよ、お兄ちゃ__っ!』
てっきり兄が追いかけてきたのだと思ったのに……どうして。
『わた、なべさん…』
渡「久しぶり」
もう会う事は無いと思っていた。
会いたくなんてなかった。
『……何か用ですか』
渡「そんな警戒すんなって」
警戒というよりは嫌悪の方が近いと思う。
5年前にしたこと、忘れたなんて言わせないよ。
渡「今日はあのうるせー奴いないんだ」
うるせー奴……
すぐ人のことを悪く言う所、全然変わらないな。
渡「ま、いねーから話しかけたんだけど」
…おかしい。
なぜ私がいつも向井くんといる事を知ってるの?
不審者の正体ってまさか__
渡「あいつ…彼氏?」
『あなたには関係ありません』
探るような言い方に腹が立ち、わざと突き放してみたが
渡「へえ…強気なお前、悪くねーじゃん」
___彼には逆効果だったようだ。
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あんこ(プロフ) - 愛結さん» コメントありがとうございます(o^^o)叫びそうにまでなっていただけたとは!最高の褒め言葉です。私が書くとどうしても阿部様になってしまいがちです…そんな彼が素敵なので。引き続きよろしくお願いします★ (4月25日 20時) (レス) id: e8d67e08c2 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - 阿部様書いてくださってありがとうございます。仕事休憩中に叫びそうになりました. (4月25日 13時) (レス) @page32 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みぃ〜さん» 初めまして。コメントありがとうございます★同士の方いらっしゃって嬉しすぎます(*^_^*)もう少し出せたらと思ってますので楽しみにしていてください♪引き続きよろしくお願いします! (3月21日 8時) (レス) @page37 id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ〜(プロフ) - 初めまして。橙さんの相棒はあの人しかいないですね!私、同士です!この作品に出てきたことがなんか嬉しかったです☆色々とお忙しいと思いますが、マイペースに更新頑張ってください!楽しみにしてます♡ (3月21日 0時) (レス) @page37 id: db78e452a1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます★私の趣味全開の小説にそう言っていただけると励みになります(o^^o)しかも私の心配までありがとうございます…!無理せず頑張ります!今後ともよろしくお願いします♡ (3月16日 8時) (レス) id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2024年2月11日 21時