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食後の紅茶を飲みながら、深澤さんに問いかける。
『なぜ嘘をついたんですか?』
深「んー何となく」
…何となくって。
深「あんなに喜んでくれるなら嘘も悪くないでしょ」
そう微笑まれれば、そんな気がしてしまうから不思議。
あの様子だと彼が誰かと一緒に来たこと自体が初めてなのだろう。
気に入っているお店なら彼女を連れて行ったり__
『……今更なこと聞いてもいいですか』
深「いーよ」
『深澤さんって彼女いるんですか?』
予想外な質問だったのか彼は目を丸くさせている。
と思ったら、楽しそうに口元をゆるめた。
深「今は岩本さんの彼氏」
『そういう事じゃ』
深「ふはっ、冗談だよ。どっちだと思う?」
『……3人ぐらいいそうです』
深「こらこら」
色々と探ってみたけれど、どうやら今はいないらしい。
あんなにモテるのに……ま、私には関係ないよね。
深「そんな事より俺は__っ!ちょっとごめん」
そう言って私の隣に移動してきた深澤さん。
理由を尋ねるより先に、入口が開く音がした。
?「こんにちは。お久しぶりです」
この声……ああ、なるほど。
入口に背を向けるためこっち側に移ったのか。
深「なーんで目黒がいるの」
『私が聞きたいです』
深「出るに出れないじゃん…」
そう、店に入ってきたのはまさかの人物。
ここで会社の人は見た事ないって言ってたのに…
奥「ほんとお久しぶり。何にする?」
目「ホットお願いします」
カウンターに座った彼は、2人と親しげに話している。
深「すぐ帰りそうだし、このまま様子見で」
『分かりました』
気づかれないように顔を近づけ小声で話しているので、とにかく距離が近い。
肌、白くてキレイ、唇も……って!!
何を考えているんだ私は!!
目「聞いてください。俺、ついにトップになれました」
奥「おめでと〜」
マ「おめでと。じゃあ…いよいよ?」
奥「結果を出したらって言ってたものね」
目「それが、急遽昨日伝える事になってしまって」
ん?
目「返事はまだ待ってもらってるんですけど」
もしかして私の話?
目「再来週のデートが勝負だと思ってます」
奥「あら、私までドキドキしてきた」
マ「ところで相手はどんな人なんだい」
昨日と同様に熱弁する目黒くんは良いとして、
隣でにやにやしている人をどうにかしてくれませんか。
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あんこ(プロフ) - 愛結さん» コメントありがとうございます(o^^o)叫びそうにまでなっていただけたとは!最高の褒め言葉です。私が書くとどうしても阿部様になってしまいがちです…そんな彼が素敵なので。引き続きよろしくお願いします★ (4月25日 20時) (レス) id: e8d67e08c2 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - 阿部様書いてくださってありがとうございます。仕事休憩中に叫びそうになりました. (4月25日 13時) (レス) @page32 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みぃ〜さん» 初めまして。コメントありがとうございます★同士の方いらっしゃって嬉しすぎます(*^_^*)もう少し出せたらと思ってますので楽しみにしていてください♪引き続きよろしくお願いします! (3月21日 8時) (レス) @page37 id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ〜(プロフ) - 初めまして。橙さんの相棒はあの人しかいないですね!私、同士です!この作品に出てきたことがなんか嬉しかったです☆色々とお忙しいと思いますが、マイペースに更新頑張ってください!楽しみにしてます♡ (3月21日 0時) (レス) @page37 id: db78e452a1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます★私の趣味全開の小説にそう言っていただけると励みになります(o^^o)しかも私の心配までありがとうございます…!無理せず頑張ります!今後ともよろしくお願いします♡ (3月16日 8時) (レス) id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2024年2月11日 21時