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うう…痛い…
ジムの翌日は必ずと言っていいほど筋肉痛になる。
のそのそ歩いていると、後ろから肩を叩かれた。
向「おはよ〜!昨日はありがとな」
『おはよ。元気だね』
向「いっぱい汗かいてスッキリ!」
筋肉痛とは無縁そうな彼の眩しい笑顔。
自分の運動不足が身に染みて分かった。
向「あ!目黒〜!」
ドキッ。
エレベーターを待っている彼は今日もかっこいい。
向「おはよ!」
目「おはよ康二」
『おはよう』
目「…」
あれ?
確かに挨拶したはずなのに、まるで聞こえていないかのようにエレベーターに乗り込む目黒くん。
こんな事は初めてで。
気に障ることをしてしまったかと不安に襲われる。
向「A?乗らへんの?」
『う、うん、乗ります』
エレベーターの中で彼と話した内容は、ひとつも頭に入ってこなかった。
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きっと、原因はこれだ。
1日ぶりのスマホを確認すると届いていたメッセージ。
目黒今から家来れる?
今まで1度も彼の連絡に返信しなかったことはない。
彼女とデートだと聞いていたし、まさかこんな連絡が入ってるなんて思ってもなかった。
これで本当に捨てられるかも……
それならそれで仕方ないと思いつつも胸が痛い。
いつまでこんな事を繰り返すのか。
深「暗い顔してんね」
『深澤さん…おはようございます…』
深「おはよ」
女「ふっか〜、今夜空いてる?」
今日も人気者な深澤さん。
彼はこんな悩みとは無縁なんだろうな。
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深「ね、見て」
『うわあ…』
昼休み。
彼のスマホに届いた兄からのメッセージ。
"向井って何者?"
"やたら距離感が近いの"
"まさかAの彼氏?"
深「彼氏じゃなくて同期だよ、送信っと」
『いつもありがとうございます』
深「いーえ。ま、照の気持ちもわかるし」
『兄の気持ち、ですか?』
深「ほら、大学の時の。クソなべだっけ」
"クソなべ"こと渡辺さんは私の元彼。
そもそも、あんなイケメンが私に告白してくる時点で怪しかったんだよね。
それなのに浮かれてさ。バカみたい。
深「同じこと繰り返して欲しくないのよ、照は」
ピロン♪
目黒資料室
『ちょっと出てきます』
深「え、どこ…」
彼の話も聞かずフロアを飛び出した。
ごめんなさいお兄ちゃん。
_______ ごめんなさい。
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あんこ(プロフ) - 愛結さん» コメントありがとうございます(o^^o)叫びそうにまでなっていただけたとは!最高の褒め言葉です。私が書くとどうしても阿部様になってしまいがちです…そんな彼が素敵なので。引き続きよろしくお願いします★ (4月25日 20時) (レス) id: e8d67e08c2 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - 阿部様書いてくださってありがとうございます。仕事休憩中に叫びそうになりました. (4月25日 13時) (レス) @page32 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みぃ〜さん» 初めまして。コメントありがとうございます★同士の方いらっしゃって嬉しすぎます(*^_^*)もう少し出せたらと思ってますので楽しみにしていてください♪引き続きよろしくお願いします! (3月21日 8時) (レス) @page37 id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ〜(プロフ) - 初めまして。橙さんの相棒はあの人しかいないですね!私、同士です!この作品に出てきたことがなんか嬉しかったです☆色々とお忙しいと思いますが、マイペースに更新頑張ってください!楽しみにしてます♡ (3月21日 0時) (レス) @page37 id: db78e452a1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます★私の趣味全開の小説にそう言っていただけると励みになります(o^^o)しかも私の心配までありがとうございます…!無理せず頑張ります!今後ともよろしくお願いします♡ (3月16日 8時) (レス) id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2024年2月11日 21時